売上がすべてではないということ


広島初出店となる福屋八丁堀本店POP UP STORE。

おかげさまで沢山の方にご来店いただき、無事会期を終えることができました。

お立ち寄りくださったみなさま、インスタを見てわざわざ来てくださったみなさま、本当にありがとうございました!!

会期中、何度か来てくださった方や、他県から駆けつけてくださった方もいらっしゃったようで、お忙しい中、時間を作って足を運んでくださったみなさまに、心から感謝申し上げます。



これまで、東京・大阪の大都市県でのPOP UPを経験させていただきましたが、どちらも全国一位、二位の売上高を誇る百貨店です。東のトップと西のトップ。

そのような百貨店で何度もPOP UPを開催させていただけるというのは、奇跡のようなことですし、大変有難く思っていますが、日本にはたくさんの百貨店があります。



他の百貨店の方に、「うちで出店していただけるんですか?」と言われたことがあります。

東京・大阪でしかPOP UPをやったことがなかったので、他ではやらないと思われていたかもしれません。LARICAはそんなプライドが高いブランドではないです。(笑)

呼んでいただければどこへでも行きたい!そのくらい、フットワークが軽いブランドでありたいと思っています。



そもそも、私たちは「売ること」を目的にしていません。

どこの百貨店が売れるとか、地方は厳しいんじゃないかとか、百貨店は売上の一部を持っていかれてしまうから、自分たちで場所を借りて個展をやった方がいいとか、いろいろアドバイスをくださる方がいます。そういう意見は参考になるので、有り難く聞き入れるのですが、日本一の百貨店に出店したとしても売上げが伸びず撤退していくブランドがあるのが現実。つまり、百貨店でPOP UPをやれば必ず売れるというわけではないのです。

結局のところ、やってみなければわからないのです。

POP UPに限らず、ビジネスでもなんでも、やってみなきゃわらかないことの方が多いんですよ。ある程度の見通しはつけることができますが、蓋を開けてみたら想定していたのと違うということも良くあること。



私たちは、1回のPOP UPで、1,000万円以上の在庫を用意しています。

バロックパールはすべて一点物なので、お客様に好きなものをお選びいただきたいと思っているので、1アイテムにつき数十個準備するため、どうしても在庫が多くなってしまいます。

POP UPでは、出店先までの輸送費・交通費・宿泊費・人件費がかかるので、もちろんこの金額以上売上げを立てないと赤字になるという損益分岐点が存在します。

それでも、売上げは二の次です。

POP UPでは、店頭に立つスタッフ自身が楽しむことも大事にしてほしいと伝えています。

むしろ、やっている本人たちが楽しくなければ、やらない方がいいと思っています。



たとえ、お客様がたったひとりしか来てくださらなかったとしても、その一人のお客様が、LARICAのことをすごく気に入ってくださったとしたら、やる意味があったと思えます。

また、購入まで至らないお客様がいらっしゃったとしても、問題ありません。

その時売上げに繋がらなかったとしても、お客様がいい印象を持って帰ってくださったら、将来的に購入してくださるかもしれないからです。将来的に回収できる見込みがあれば問題がないのです。



売れなかった・・・

お客様が少なかった・・・



この先、様々な場所でPOP UPをしたとき、そういったことも起こり得ると思います。

けれども、売れない理由は場所の問題ではなく、自分たちの問題であるということを忘れてはいけません。



幸せなことにLARICAは、日本でトップの百貨店を先に経験してしまったがゆえ、他の百貨店でのPOP UPとのギャップに落ち込んでしまうこともあるでしょう。

しかし、いつでも、どこでも、私たちがやるべきことは同じです。


どうしたらお客様に来ていただけるか。

どうしたらもっと楽しんでいただけるか。


ということを考えながら店頭に立つこと。



お客様に何を伝え、お客様からどんな情報を聞き出すか。

なぜ来てくださったのか。

どんな場面で使いたいのか。

どんなものを求めているのか。

そういったことは、商品開発に大いに役立ちます。

そして、そこで得られたことすべてを次に生かす!

これめちゃくちゃ大事です。



POP UPを全国で開催できる体制が整ってきた今、今後はスタッフを増やしてPOP UPチームを作りたいと考えています。

そうなった時、売上げという結果だけを見て、「ここはダメだ」と判断するのではなく、もし売れなかったという事実があったときに、「なぜ?」ということを考え、できるだけたくさんの仮説を立ててみることが大事になります。

なぜ集客できなかったのか?

なぜその地域の方々に受け入れてもらえなかったのか?

なぜ購入に繋がらなかったのか?

といったことを考え、

どうしたら受け入れていただけるのか?

どんなアイテムが好まれるのか?
と、その土地に合ったラインナップや売り方を考え、出来得る改善をして再び挑戦すればいいのです。



逆に、売上げがすごくよかった場合でも、だからといって問題がないというわけではないことも忘れないでほしい。

たくさん売れるのはとても喜ばしいことだけれど、スタッフの人数は限られているので、もしかしたら十分な対応ができなかったお客様もいらっしゃるかもしれません。

そう考えると、売上げが高くてもお客様の満足度という指標においては、売上げが低かった場所と比べて、お客様が満足いく時間を過ごしていない可能性も考えられます。

そうやって、自分たちでいろんなことを考え、動けるチームを育てていけたらいいなと。



それにしても、POP UPは、何度やっても反省や改善点が尽きません。^^;

私はずっと店頭には立てないので、スタッフが情報共有してくれることから、改善策を考えています。

来てくださった方が、楽しかった!とか、行ってよかった!とか、そこで過ごした時間がほんのわずかな時間だったとしても、少しでもいい記憶が残るように、より良い時間を過ごしていただけるよにと考え、店頭で試行錯誤してもらうようにしています。

めちゃくちゃ真面目なので、少しぎこちないこともあるかもしれません。本人も、もっとこうすればよかったと毎回反省しており、お客様に合わせて対応を変えるなど、彼女なりに試行錯誤してくれています。

お客様との会話をとても楽しみにしていますので、ぜひおしゃべりの時間も楽しんでいただけたら嬉しいです。


兎にも角にも、広島のみなさま、一週間本当にありがとうございました!!

また必ず伺います☆^^

LARICA Director's Blog

アクセサリーのこと。日々のこと。

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