ここ最近、戦争の影響で、ありとあらゆるものの値上げについて、毎日のように報道されています。
自分が普段使っているもののほとんどが、実は海外の資源を使って作られていたと気付いたり。世界は繋がっていて、だからこそ経済が回っていたのだと改めて気付かされたり。
そして、これらの世界的な原材料の値上げの流れは、最低でも5年は続くのではないかと言われています。
なんだかお先真っ暗・・・と、暗い気持ちになってしまいますよね。。。
うちの会社でいえば、金やプラチナの価格の変動が大きく影響します。
金やプラチナは、以前から少しずつ高騰していたのですが、今は大惨事!!
今年に入って多くのジュエリーブランドで価格改定が行われましたが、今後も値上げすることは確実です。
LARICAも去年の12月に価格改定をさせていただきました。
そして、今後も値上げをしなくてはいけない状況が次々にやってくると思います。
だけど、値上げをする前に、その意味についてじっくり考えたいのです。
私たちの会社は、原材料を仕入れて、そのまま販売している会社ではありません。
デザイン・加工・サービスに変換して、アクセサリーという商品を販売しています。
「LARICAは何を売っている会社ですか?」
そう聞かれたら、
「アクセサリーを販売している会社です。」
と答えるのが普通ではあるけれど、私たちが販売しているものは、単なるアクセサリーではないと考えています。アクセサリーというモノを売っているようで、そうでないというか、それを超えたモノを提供しているという感覚です。
アクセサリーを身に着けることで得られるわくわくする「気持ち」や、アクセサリーを身に着けて過ごす「時間」であることを絶対に忘れちゃいけないと思うのです。
ですから、地金やパールの原価が上がったから値上げします、といことは通用しないし、考えなしに値決めをしてはいけないのです。
だって、人生の大イベントである結婚式に着けたいといって購入してくださる方がいたり、入学式や卒園式などの大切なイベントで付けるためにと購入してくださる方もいる。
お母様にプレゼントをしたらとても喜んでくれて、親子でファンになりましたと、メッセージをくださったり。
だから、うちで働くスタッフは、お客様が過ごす時間を彩るアクセサリーを、大切に届けるために慎重にならくてはいけないし、確認を怠ってはいけないし、ミスもしちゃいけない。もちろん人間なので、ミスが出てしまうことは仕方がないことではありますが、繰り返さないように対策を考えること、どうしたらもっと喜んでいただけるか、と考えることも仕事です。
最近は、LARICAのアクセサリーの魅力を発信するために、写真をたくさん撮るという作業もやってもらっていて、少しずつInstagramでご紹介しています。
写真を撮るという作業ひとつとっても、ただアクセサリーの写真を撮ればいいというわけではないんです。
そもそも、なぜ写真を撮るのか?
どんな写真を撮りたいのか?
何を伝えたくて写真を撮るのか?
といったことを考えなくてはいけなくて、それを抜きにして写真は撮れないと思っています。
こういうことを言って、なんだよめんどくせーな...と思うスタッフは、LARICAでは働けません。(笑)
一見面倒臭いように見えることがとても重要なんです。なぜならば、ひとつひとつの業務って、スタッフにとってはただの作業でしかなく、深く考えてやる人は少ないから。
だから、「何のためにこの作業をするのか」と深く考えてやる作業は、その後の作業の見え方や取り組み方が変わるし、どんどん上達するし、より良く進化していくと思うのです。
写真も、ただアクセサリーの写真を撮るだけでは意味がなくて、「写真を通じてLARICAの世界観を表現し、アクセサリーの魅力を伝える」ということがミッションで、そのためにはどうしたらよいかを考えることから始まります。
もしかしたら、何百、何千、何万と写真を見て、魅力的に魅せる方法を学ばなくていけないかもしれないし、世界観とは何かを考ることも必要だし、表現するために何か必要かもしれないし、いいカメラが必要かもしれないし、カメラの勉強をしなくてはいけないかもしれない。
そうやって、試行錯誤することを当たり前にやっていってほしいと思っています。
EOS1DXは、これから使いこなせるように練習したいと思っているのですが、私は10年くらい前に一眼レフカメラと出会い、そこから使い続けていたら、いつの間にか使いこなせるようになっていたので、継続は力なりです。
私は、LARICAのアクセサリーを購入してくださったお客様が、前買った時よりも気持ちが上がらなかったら、価値が落ちている=ダメだと思っています。
私たちは、お客様が感じる高揚感や、わくわくする気持ちをレベルアップさせるために努力し続けなくちゃいけないし、値段を上げるのであれば、付加価値の高い商品を作り、協力会社の利益も含めて確保していけるような会社にしていきたいのです。
やはり、お客様にアクセサリーを届けるという仕事をしている私たちが、どれだけの価値を生めるか。ここに尽きるなと思います。
私たちは「ここでしか買えない価値」を作り続けなくてはいけません。
そのために、自分たちのスキルとアイデアをもっと集結させ、価格高騰の大波をいい方向に持って行けるように、挑戦していきたいと思います。
0コメント