ネットショップがPOP UPをやる意味


2013年からオンラインでの販売をしているLARICAですが、去年、銀座三越で初めてのPOP UP STOREをやらせていただきました。

それ以前にも、いくつかの百貨店の方からご連絡をいただいていたのですが、人員が足りず、すべてお断りをしていました。

個人事業から法人化したことで、社内の体制が少しずつ整ってきたこと、また、素敵な方々との出会いもあり、POP UP STOREを実現することができました。



8年間オンラインだけで販売してきたアクセサリーですが、POP UPでの販売を通じて、オンラインストアの在り方を改めて考えたり、POP UPをやる意味や価値について考えるようになりました。



オンラインストアは、今や誰でもすぐにはじめられる時代です。

リアル店舗であれば、アクセスや人通りを意識して場所を決め、どんな店舗にするかというデザインを決めたり、細かいものを揃えたりと何かと大変です。時間とコストもかかりますが、オンラインストアは、場所に捉われることなく、どこでも始めることができるし、制限なく日本全国、更には海外にも商品を届けることができます。



コロナの影響で、今まで実店舗でしか販売していなかった業種がオンラインに参入したり、飲食店もオンラインの販売をするなど、様々な業種で一機にオンライン化が進みました。

私自身、実店舗にはほとんど行かないので(行けなかったというのもあるけれど)、食料品や日用品の一部以外は、オンラインで購入する生活をしています。

オンラインでの買い物は、私生活だけでなく、仕事で使う道具や材料、備品などもすべてオンラインで購入しています。なんて便利な世の中なのでしょう。



そんな今だからこそ、POP UP STOREをやる意味ってなんだろう?とふと考えます。

もっと言うと、お店に人が立つ意味。



私は、「熱」を伝えられることだと思っています。

アクセサリーそのものを実際に見ていただけることが、最大の価値だと思うのですが、それとは別に、商品に対する想い、こだわり、空気や情熱、温かさや思いやり、いろんな熱があります。

別にPOP UP STOREをやらなくたって、今まで通りオンラインでアクセサリーを届けることはできます。

でも、人の熱が直接伝わるのは、人がいるお店だからできること。五感での体験やコミュニケーションは、実店舗だからこそできることです。



そこに場所があるって、特別なことだと思うのです。しかも、百貨店という素晴らしいステージをお借りして、短い時間だけれど自分たちの場を作ることができる。

わざわざ足を運んで、時間をかけて来てくださる方達がいるということは、本当に頭が上がらないほど嬉しいことですし、だからこそ、どうやったら期待を上回った体験にできるか、来てよかったと思ってもらえるか、わざわざ行く動機になり得るか、突き詰めていく意味があります。



オンラインショップがある一方で、体験や空気、世界観をつくれる場という立ち位置としてのPOP UP STORE。

LARICAとして、より明確な意義を考え続けたいと思います。


2021年は、人との繋がりがもっと大切な年になってくるかもしれません。

LARICA Director's Blog

アクセサリーのこと。日々のこと。

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