5月年目はじまり


8月14日に届いたお花です。

大きな段ボールが届き、箱を開けた瞬間、

なんだか胸がグッときてウルっとしました。



Larimarの立ち上げ当初から

お世話になっている方からいただきました。  

いや、本当はもっともっと前から

お世話になっている方です。

私がLarimarを立ち上げる2ヶ月前まで

働いていた会社の代表です。

IT系の会社ですが、

2年ほど前にMt.富士PIZZAという

「旅する宅配PIZZA屋さん」の事業をはじめ、 

人手が足りない頃、

山中湖にカフェをつくるということで

お声かけいただき、

お手伝いをし始めました。 

今、私が山中湖を拠点としているのはそのためです。



実は、会社を辞める直前まで、

数か月間ですが山中湖で

生活をしていた時期がありました。  

山中湖のサテライトオフィスで

共同生活をしていました。  

私の性格上、息抜きをするのが苦手で、

本音で話せる関係を築くことができず、

いろんなことを我慢して暮らすようになっていました。

その結果、日々いきんで暮らすようになり、

心だけでなく体にひずみが出てきてしまいました。

いつしか、山中湖は息が詰まって

苦しい場所になっていました。 

そして、私は山中湖から離れ、

会社を辞めるという決断をしました。

私にとって山中湖は大嫌いな場所になっていました。

そんな場所に再び戻ってきたのですから、

人生何があるか分かりません。

(そして、今では好きな場所に変わりました。)



 誰かの一言で、

自分の考え方が一瞬で変わってしまった

という出来事が、私にはあります。

例えばこんな問いです。 

「なぜ就職するという道を選んだのですか?」

「なぜ経営者になるという道を選ばなかったのですか?」 

 私が就職した当初、

代表に投げかけられた問いで、

今でも記憶に残っています。

こうした問いを投げかけられたとき、

はじめて人は考え始めます。

上の問いでいえば、

私は大学を卒業したら就職をすることが

当たり前だと考えていました。

この会社で働きたいとか、

こんな仕事がしたいというものも特になく、

人並みに就職活動をして、

内定を頂いた会社に就職。

自分が会社を作るとか、

経営者になるなんて、

一度たりとも考えたことがありませんでした。



なぜ?なぜ?なぜ?・・・・・

自問自答を繰り返す日々が始まりました。

自分が見たこと、感じたこと、

あらゆることに「なぜ?」と問いかけるのです。

すると、気付きます。

自分がいかに世の中の

一般常識を正しいと信じ、

固定概念に縛られ、

きちんと考えることなく選択しているか、

ということに。



自分が正しいと信じていることは

本当に正しいのか?

すべてが揺らいでいきます。

自分で考えているつもりになっていただけで、

本当は考えていなかった。

どこからか聞いた情報を

正しいと思い込んでいただけ。

そんな現実にぶち当たり唖然とします。



でも、それが普通。

多くの人はいちいち「なぜ?」とは考えません。

しかし、私はそれが怖いと感じました。

自分の頭で考えることが大事だと思いました。

別に考えなくても困らないし、

生きていくことはできます。

でも、考えることで心の奥深さ、

人としての奥深さが生まれると信じています。



私は代表と出会い、世の中には、

別の視点でモノを考えられる人がいるのだと感動しました。

正面から見ると四角に見えるものでも、

見方を変えれば立方体かもしれない。

答えは一つじゃない。

答えもやり方も無数にある。

ここでは到底語りつくせない、

様々な経験をさせていただき、

学ばせていただきました。

私もそういう考え方ができる人間になりたいと思い、

事ある毎にこの考え方をベースに生きてきました。

その考え方があったからこそ、

救われたこともたくさんあります。



経営していると、

どうしても行き詰まる場面が出てきてます。

行き詰ったときには、

他の考え方はないか?

他のやり方はないか?

と考えるようにしています。



どういう人生を生きたいかというのは、

人それぞれだと思います。

私は、なにがなんでもアクセサリーじゃなきゃダメ

というわけではないんです。

私の場合、使命感でしょうか。

やっぱり、ミッションを持って活動していたいんです。

そして、喜んでもらいたいという欲もあります。



本当はいつも不安で仕方ありません。

だから、今日もこうやって伝えるために書きます。

伝えて、伝えて、作って、売る。

売れると、私も、お客さまも、

みんなが喜ぶのが理想です。

だから、これからも沢山いいものを作って売っていきたい。

やれていないことはまだまだたくさんあるけれど、

やっぱりアクセサリーが好きだし、  

Larimarを通じて

もっといろんなことをやってみたいと思っています。

5年目のLarimarは、どうなるのでしょうか。

来年の自分がどんな気持ちで

8月14日を迎えるのか、今から楽しみです。


 

あまりにも美しく、

その姿が堂々としていて、背筋が伸びます。

こうやって花を飾ると、

部屋がパッと明るくなるからうれしい。


LARICA Director's Blog

アクセサリーのこと。日々のこと。

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