パールがすき♡


月末に新作4点発売しました!

今回のお気に入りはこのふたつ。

最近、「バロックパール」という

まん丸じゃないパールが好きすぎて

パールの買い付けに力を入れています。

買い付けのために海外にも行きたいです。



「淡水パール」というパールの名前は

よく耳にするのではないかと思います。

「淡水」という名の通り、

淡水パールは「湖」で育ちます。

イケチョウ貝という

二枚貝の中に複数個入っています。

ちなみに、最もポピュラーな

あこや真珠は海で育ちます。


淡水パールの最も大きな特徴は

「核」がないこと。 

淡水パール以外の真珠は核を持ちます。

貝の中に人為的に核を入れて

その周りに真珠層を形成しますが、 

淡水パールの場合、

砂やプランクトンを取り込み、

それを真珠層で覆っていくため、

ほぼ100%真珠層でできています。

そのため、汗や衝撃に強く

深みのあるツヤが生まれるのです。  

真珠は層が厚ければ厚いほど深いツヤ、

照りになると言われています。

(もちろん例外もあります)



こちらの写真のように

歪な形やえくぼが特徴ですが、

これらは実は真珠層が厚い証拠なのです。

生育期間が長い淡水パールは真珠層が厚く、

照りツヤがいいのですが、

同時に傷やえくぼも多くなります。

傷やえくぼは成長過程で避けられないものですし、

凹みを「えくぼ」と

表現されることからもわかるように、

決して欠点ではないのです。

むしろそれらがパールに表情を与えてくれています。

ちなみにパールの場合、

傷 < 照り、ツヤという評価になります。



いかがですか?

淡水パールについて、

なんとなくご理解いただけましたでしょうか?^^



バロックパールというのは、

淡水パールの中でもいびつな形をした

パールのことをいいます。

一般的には、母貝の中に入れた丸い核を中心にし、

年月をかけて少しずつ形成されて

丸いパールができあがるのですが、

バロックパールはその途中で丸い核に異物が付着し、

核の形が丸からいびつな形に変化し、

それを中心にして形成されて

できあがると言われています。 

養殖技術がなく、天然真珠しかなかった時代は

丸い真珠こそが美しく、

価値があるとされており、

いびつな形のバロックパールは

「価値の低い、出来そこないの真珠」

とも言われていました。

しかし最近は養殖技術の進歩により

価値のある丸い真珠が

たくさん作られるようになる一方、

価値の低いバロックパールの数が激減したことで、

この世に二つとない、個性的な形の真珠

として注目されています。 



そう。バロックパールの最大の魅力は、

完璧ではない」ということ。

パールというと正円で

エクボや傷が少ないものが珍重されますが、

LARICAでは

あえていびつな形のパールを使っています。

形がいびつというだけでなく、

エクボや多少の傷もあります。

なぜあえていびつなパールを使うのか・・・?



それは、ありのままの自然の魅力を

最大限に引き出したいから。

いびつだったとしても、

傷があったとしても、

世界でたったひとつの産物。

自然からの贈り物だと思っています。

それはまるで

緻密に計算されたかのように美しく、尊いもの。

ひとつひとつに思いを馳せながら、

感謝しながら制作をしています。


他のデザインも企画中なので、

楽しみにしていてください!

LARICA Director's Blog

アクセサリーのこと。日々のこと。

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